ちびうさの特徴でもあった短くカールした髪もダークパワーの力か、ピクピクと律動したのち、一気に地面近くにまで達する長い髪となる。 体の急成長が終わり、目を開いたちびうさは、邪悪で不敵な笑みを浮かべる。額にはブラックムーンの紋章が色濃く刻まれている。ダークパワーに満ちたブラックレディの誕生である。 完全な美女となったブラックレディ。このあとすぐにセーラー戦士と対峙するのだが、セーラー戦士たちはすぐにちびうさだとは気づかない。まあ予定調和といえばそれまでだが、ちびうさの面影がないわけではないものの、大人びたその姿、憎たらしい笑みはちびうさとは似ても似つかない悪の幹部である。 まあ、この洗脳ネタというのもヒーローものの王道といえばそれまでだが(実写版でもちょっと引っ張ってやったもんな)、セーラームーンはそういった王道ネタは外さずに、しかもうまく取りこめているのだから大した作品である。
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