ついさっきのムーンコズミックパワーの再投稿…ではない。ここでは珍しいが変身アイテムの描写でふと思ったので記事化。 さて、Sの変身アイテムは「コズミックハートコンパクト」と言う。Rの「クリスタルスターブローチ」同様、変身シーンのスタートで蓋が開いて銀水晶が顔を見せる。Rと違い、うさぎが胸に装着するシーンはないが、セーラースーツの装着過程では胸元に位置し、銀水晶が表に出た状態が続く。コズミックパワーでは、すべてのセーラースーツがアイテムからリボンを射出するわけではないが、エナジーを与えているということか、銀水晶を見せたまま。そして、スカートを最後にスーツの生成が終わる。イヤリングやティアラの装着付近では、コンパクトは見えないので、スカートがついた時点か、全てのアイテムが装着された時点かは言及できないが、コンパクトは役目を終え、蓋が現れ、銀水晶を包む…のだが、…あれ?胸元のリボンの中心に装着されたコンパクトはデザインが違うぞ。トップの画像はコズミックパワー初回の92話からだが、バンクシーンが終わり、決めポーズシーンからそのままポーズを解いたセーラームーンの胸にあるコンパクトも最初とデザインが違う…。 しかも、セーラームーンとなってからも戦ったり、なんだかんだしているシーンも、コンパクトのデザインは黄色縁取りに中が赤く、月の紋章が浮かんでいるだけ。ちなみにこの画像は92話以降のものも含まれている。 さらに、主要なバンクシーンである(おそらく無印に作った原型をパワーアップごとに装着アイテムだけ変えてるようにみえる)「月に変わって、おしおきよ!」のところも、必殺技「ムーンスパイラルハートアタック」も、さらにはCM入りのアイキャッチまでコンパクトのデザインは変身シーンとは違う。 そうか。今期はセーラームーンに変身すると、コンパクトのデザインが変化するのか。そりゃその方が、制服の時はリボンにずっとつけてるうさぎが、セーラームーンになっても同じものを付けてりゃ「セーラームーン=月野うさぎ」とバレかねないんだし、カモフラージュの意味でもその方がいいわな。そんなヒーロー物にありがちな矛盾点を3シリーズ目にしてようやく解消しに…と思いきや、 こちらはオープニング。このオープニングはセーラームーンがアップになることがやや少ないのだが、やはりアップになってもコンパクトのデザインは変身シーンと違う。ああ、じゃあやっぱりと思ったら、変身シーンと同じデザインのコンパクトをつけたセーラームーンの姿が秒未満単位wで入っていた。大きくアップになっていくセーラームーンの胸元には、途中まで別デザインのコンパクトだったのに、クルッと1回転して、胸の部分が大写しになったところだけ、コンパクトのデザインが正規のデザインになっていた。…正規デザインのコンパクトをつけたセーラームーンがあるということは、変身前後でデザインが変わるという仮説は成り立たない。実際にあれこれ調べると、DVDのパッケージ絵など、正規デザインのコンパクトをつけたセーラームーンが他にも確認できた(しかし、簡略デザインのものも結構簡単にみつかる)。ということは、単にデザインを省略して書いているのか…。また、 93話以降、うさぎのつけているコンパクトも簡略デザインばかりだった。しかも、こっちになると、意図的かやらかしかは不明だが、中の赤がなかったり、月の紋章がなかったり、ただ単に黄色のブローチにしかなってなかったりと結構いい加減?な扱いに。画が小さい、とか一瞬、ならともかく、結構長い時間そのまま映っててもそんなシーンが結構あったぞw。セーラームーンになってからはよほど小さく描かれていない限りは簡略デザインが守られていたのとは対照的である。 うーん。無印のブローチはかなりシンプルだったからともかく、Rの時はちゃんと書かれてることが大半だったように思うのだが…。やはり、このブローチになるとかなりデザインが凝っており、それを気の遠くなるような枚数だけセル画に入れていくのはムリ、ということだったのか。ハート型とカラー配置は守りつつ、月の紋章だけ残したデザインは、話が進んでも共通化され、本やDVDなどの書きおろし系多用されていたため、公式にこれもOKという製作上の設定になっていたのだろう。正直これでも変身アイテムとしては成立しそうな気もするが、おもちゃ的にはやはり見栄えするああいったデザインに行きついたのだろうな。シリーズが進むにつれ、さらに変身アイテムのデザインは凝っていったような記憶があるが、同じことが起きていたのか、また確認してみよう。 そういえば、Sの本放送当時、私自身は徐々にセラムンを見にくい年代に入り、隠れの道に進んでいったのだが、新聞の折込などで、おもちゃやキャラクターショーなんかのセーラムーンの絵に目が留まると、リボンのあたりを見て、コンパクトが単にハートだったり、前述の簡略デザインだったりというのが多く、その都度「手ぇぬいてるなあ…」などと違和感を感じていたのだが、ここまで調べる限りはむしろ正規デザインの方が描かれることがが少なかったとは…w。おまけ。 アニメには描きにくくても、実写版なら付けてればOK、手間はかからないのだwということで、無印あたりがベースと思しき実写版セーラームーンの変身アイテムは、コズミックハートコンパクトのデザインがベースになっていた。ただし、実写版は「ハートムーンブローチ」という名前になっており、しかもうさぎの時はペンダント状になっているほか、また、色合いもピンクが基調で少し印象が異なる。また、ブローチなので蓋もないし、変身プロセスに入ると、ブローチの4隅に月の紋章が現れたり、そもそもサイズが巨大化したり(画像ではペンダントもアップなのでちょっとわかりにくいが)と、似ているようで結構違ったりする。 余談だが、演じていた沢井美優が、セーラムーンにせよ月野うさぎにせよここまで、ビジュアルや雰囲気が過去作と違和感少なくハマっていたことに驚いたものである。まあレイを演じていた北川景子があまりにもスターダムにあがってしまったためそれに比べると、露出は少ないが、舞台なんかを中心に、テレビドラマでも引き続き活躍中なようで、末永い活動を期待したいものである。…このブログが実写版に入るまであるだろうかw。つか来年の新作もあるし…。
↧